貯金がほとんど無いけど大丈夫?
自己資金0円、借金200万円、それでも住宅ローンは組める
結論から言いますと、我が家は貯金0円、借金200万円の状態で、住宅ローン4000万円を借りることができました。
大手ハウスメーカーのセキスイハイムで契約をして、2019年の末に夢のマイホームを建てることに成功。
Web内覧会も公開していますので、興味のある方は是非ご覧ください。
・ 年収と返済比率について
・ 自己資金の準備
・ お金のトラブルと対策
自己資金がある人や借金がある人など、人それぞれ状況が違ってくるので、本記事が正解というわけではありませんが、1つの例として参考になれば幸いです。
年収と返済比率
まずはこちらをご覧ください。
:夫婦二人暮らし
世帯年収
:500万
自己資金
:0円
借金
:車のローン、100万
:奨学金、100万
:カードローン、10万
新築を検討時の、我が家の財政状況です。
無謀にも思えますが、このような状況から我が家の家づくりは始まります。
そして最終的に、4000万円の住宅ローンを借りることになりました。
40年ローンで、毎月の返済額は10万円(ボーナス払いは無し)です。
住宅ローンというのは、誰もが同じ金額を貸してもらえるわけではありません。
年収や勤続年数、借入期間や金利など、さまざまな要因によって借入の上限額が決ります。
その中でも重要なのが、返済比率です。
まずは年収に対する返済比率を計算して、住宅ローンの借入可能額を調べてみましょう。
年収を把握する
住宅ローンの審査には、前年度の源泉徴収票使用します。
病気や怪我などで、前年の年収が下がっていた場合などは、借入額も下がる可能性があるので気をつけてください。
我が家の場合は夫婦二人の年収を合わせた、世帯年収500万円で住宅ローンの審査をしました。
返済比率を把握する
次に返済比率について説明します。
返済比率とは、年収に占める年間返済額の割合のことです。
年収400万円以上であれば、返済比率は35%以下
以上のように、この比率を超えての借入はできないようになっています。
※ここでいう年収とは、税込み年収のことです。
※銀行によって返済比率は変動しますが、おおむね上記の通りとなっています。
我が家で例えると、世帯年収が500万円のため、
年間返済額は175万円までとなります。
つまり年間175万円を超える返済計画は立てられないということです。
この175万円を12カ月で割ると、
1カ月の返済額の上限は14.5万円ということがわかります。
計算上は、1カ月の返済額が14.5万円を超えない範囲で住宅ローンを借りることができるわけです。
借りられる額と返せる額は違う
借りられるからと言って、家賃だけで毎月14万円も返済するのは現実的ではありません。
それにこの返済比率ですが、住宅ローン以外の借入があれば、それらも含まれるため注意が必要です。
例えば、クレジットカードのリボ払い、マイカーローン、ショッピングの分割払いなども返済比率に含まれます。
今後教育ローンを借りる予定があるのであれば、その分余裕を持った資金計画も必要になるでしょう。
以上のことから、住宅ローンの返済比率は20~25%に抑えるのが理想的と言われております。
自分の年収を当てはめて、返済可能額を把握しておくようにしましょう。
ちなみに我が家は子供がいないため、少し無理をした返済比率になってしましました。
車・奨学金:2.5万円 / 毎月
これが我が家の今の返済金額です。
カードローンの10万円は、住宅ローンを借りる前に完済しました。
毎月12.5万円の返済で、返済比率は住宅ローンがおおよそ25%、借金の返済を合わせると30%になります。
自己資金の準備
家づくりを進める中で、現金での出費というのは少なからず出てきます。
その中でも大きな割合を占めるのが、自己資金・手付金です。
我が家のように貯金がない状態でも、家づくりを進めることはできます。
しかしそれだと、何かあった時に対応できなくなる可能性もあるので、できれば余裕をもって自己資金を用意するようにしましょう。
自己資金
住宅ローンを借りる場合は、自己資金…つまり頭金を収めることが可能です。
自己資金額は基本的には任意となっており、収める額が大きければ、その分金利も下がってきます。
※銀行によっては、一定の頭金を条件に、住宅ローンを貸してもらえる場合もあります。
金利が下がればお得ではあるのですが、貯金を回しすぎてその後の生活が苦しくなっては意味がありません。
余裕をもった資金運用をしましょう。
我が家の場合は、貯金がほとんどなかったので、自己資金は0円でした。
手付金
ハウスメーカーと契約する場合は、手付金が必要になるケースがほとんどです。
金額はハウスメーカーごとに違ってくるので、その都度確認をするようにしましょう。
私が確認したところでは、1桁で大丈夫というところから、100万円は必要というハウスメーカーも。
実際に私が契約をしたセキスイハイムの手付金は30万円でした。
貯金はなかったので、その年のボーナスを手付金に回すことになりました。
契約をこちらの都合で破棄した場合、手付金は返ってこないので注意が必要です。
問題なく家が完成すれば、手付金はすべて自己資金として納められるので、その場合は損をすることはありません。
お金のトラブルは早期解決を
住宅ローンを借りるには、銀行の審査が必要です。
年収や返済比率を元に、銀行側が審査をするのですが、それと同時に個人信用情報のチェックが入ります。
個人信用情報とは、クレジットカードなどのローン契約や支払い状況などの情報です。
銀行から個人信用情報機関へ確認することで、クレジットカードの登録状態、延滞履歴などが確認できるようになっています。
クレジットカードの滞納に注意
クレジットカードのローンが残っている場合は、返済比率に影響します。
しかし、ここで注意をしなければならないのは、過去に延滞もしくは滞納した履歴があるかです。
支払いを滞納し、カード会社から強制的に解約をされている場合などは注意が必要となります。
個人信用情報に「異動」と記載がある場合、いわゆるブラックリストに登録されていると、住宅ローンの審査を通るのは難しいでしょう。
個人信用情報は、銀行からでなくても個人で確認することもできるので、心当たりがある場合は事前に調べることをオススメします。
私の場合ですが、住宅ローンを借りる前にクレジットカードの支払いで、延滞をしたことがありました。
翌月にはすぐに支払いをしたので、滞納することはなかったのですが、こういった履歴はすべて残ってしまいます。
消費者金融のカードローンに注意
次に気を付けておきたいのが、消費者金融のカードローンです。
消費者金融での借入が残っている場合、住宅ローンの審査に落ちる可能性がかなり高くなります。
我が家も、住宅ローンの審査をする前に、10万円ほどの借入が残っている状態でした。
ハウスメーカーの担当からも、カードローンは優先して完済するようにと指示があったので、住宅ローンの審査の前にすべて完済しました。
必要のないクレジットカードは解約しよう
完済が終わった後でもキャッシング枠があれば、返済比率に影響します。
消費者金融に限らず、使用していないクレジットカードがあればこの機会に解約することをオススメします。
しっかりと資金確認をしてから、家づくりを始めよう
いかがだったでしょうか?
今回は我が家を参考に資金プランを紹介してみました。
本来であれば、借金があるような状態で家づくりをするのは、得策ではないかもしれません。
自己資金もしっかりと準備するほうがいいに決まっています。
しかしすべてを完璧な状態にするのを待っていると、いつまでたっても夢が叶えられない可能性もあります。
ローンを抱えている人や、貯金がなかなか貯まらない人、そういった中でもマイホームを持ちたいと望んでいる方に、本記事が少しでも参考になれば幸いです。